キャンパーに大人気で聖地と言われている静岡県富士宮市にあるふもとっぱらキャンプ場。
僕の大好きなキャンプ場で、春夏秋冬どの季節に行っても開放感がある、とても素敵なキャンプ場です。
行ったことのある方ならわかると思いますが、富士山が目の前にドーン!とあって、広大なキャンプフィールドがバーン!とあって、どの季節に行っても楽しませてくれるキャンプ場ですよね。
ただ、この記事でお話しするふもとっぱらの冬!
とーーーーっても寒い!
とにかく寒い!
ホテルやコテージ宿泊と違って、テント泊はとっても寒いです。
防寒をしっかりしていかないと、命にかかわることにもなりかねません。
そこでこの記事では、ふもとっぱらの冬キャンプを実際に体験した経験をもとに、これからふもとっぱらで冬キャンプをしようか考えられている、予約をしたけど装備はどうしたらいいか考えられている、そんな方に向けてお話ししていきます。
もくじ
ふもとっぱらの各月の最低気温と最高気温
朝霧高原にあるふもとっぱらは標高が高いため、夏でも朝と夜は涼しい場所になります。
そんな場所だから、冬はすごく気温が下がり寒いです。
ふもとっぱらの冬キャンプで、知っておいたほうがいいことが2つあります。
・気温差が激しすぎる日がある。
まず、太陽の昇ってる昼間でも最高気温が氷点下の日があります。
本当なら、冷たい空気でありながらも、気温が少し上がり、暖かく感じれる時間帯です。
昼間から、フル装備で寒さ対策をしていました。
また、気温差が激しすぎる日。
昼間は18度ぐらいまで気温が上がり、動くと汗ばむ感じでしたが、14時過ぎから急に気温が下がり、19時ごろには1度まで落ち込んでいました。
ふもとっぱらは、最高気温が氷点下と気温差が激しい日が多いです。
なので、天気予報の気温だけ見ることなく、何があってもいいように、完全な冬装備で行くのがいいですね。
ここから各月の気温をお話しします。
気温を調査したのは、日本気象協会の「tenki.jp」とふもとっぱらの公式ホームページです。
最高気温と最低気温は、それぞれの気温を記録した日になるので同じ日ではありません。
予約するかしないか、持っていく装備をどうするかなど、参考にしていただきたいです。
参考にしていただく際に、1つ注意していただきたいことがあります。
年によって、温かい冬、寒い冬と気候の変化があること、寒波が来ているなど、気象条件は日によって違います。
必ず直近の天気予報を確認してから、ふもとっぱらへ向かってください。
・tenki.jpのふもとっぱら天気予報
11月の最高気温と最低気温と平均気温
ふもとっぱらの11月は、昼間は暖かくて過ごしやすい日が多いです。
関東の標高の低いところなら11月は秋に分類されますが、ふもとっぱらでは秋というよりも冬に近い気温になるので、冬とさせていただきました。
先ほどもお話ししましたが、昼間は秋。
でも、夕方には冬の気温になります。
なので、完全に冬装備で行くことをおすすめします。
ただし、日中は暖かい日もあるので、寒くなったらコートを着れる、そんな服装がいいです。
小物で防寒できるものもあるといいともいます。
シュラフ(寝袋)も寒さに強いマミー型を使うのがいいですね。
ストーブがあるなら、ストーブも持っていくことをおすすめします。
種別 | 11月の気温 |
---|---|
最高気温 | 12.9℃ |
最低気温 | 0.1℃ |
平均気温 | 7.3℃ |
12月の最高気温と最低気温と平均気温
完全に冬です。
汗ばむなんてのも、コートを着ながら設営をした時ぐらい。
昼間は動くことが多いので、コートよりもアウトドアメーカーが販売しているフリースがおすすめですね。
日中でも気温が上がらない日が多くて、僕が経験した日では0度から最高気温が上がらない、上がったとしても1〜2度なんてこともありました。
11月と違って、冬のふもとっぱらだなと思える月です。
種別 | 12月の気温 |
---|---|
最高気温 | 7.6℃ |
最低気温 | −8.1℃ |
平均最高気温 | 1.9℃ |
1月の最高気温と最低気温と平均気温
下の表を見ていただくとわかりますが、12月とは全然違う寒さです。
お昼過ぎには氷点下なんて日もあるぐらいで、本当に寒いです。
カイロなどを少し多めに用意しておくといいと思います。
種別 | 1月の気温 |
---|---|
最高気温 | 5.1℃ |
最低気温 | −11.1℃ |
平均最高気温 | −1.0℃ |
2月の最高気温と最低気温と平均気温
2月下旬ごろになると、多少昼間に暖かい時間が増えてきます。
でも、寒いには変わりがないんですよね。
下の表を見てもらってもわかるように、最高気温の平均は0度に近いです。
種別 | 2月の気温 |
---|---|
最高気温 | 6.4℃ |
最低気温 | −7.5℃ |
平均最高気温 | 0.6℃ |
標高と気温差
ふもとっぱらの標高は約830m、僕の住む横浜は平均で約37m。
約800mの標高差があります。
ご存知かもしれませんが、標高が100m高くなると約0.6度〜1度気温が下がると言われてます。
なので、横浜と比べると4.8度〜8度の差になります。
僕はふもとっぱらだけだなく、他のキャンプ場などへ出かける時も、この標高差から気温が何度くらいになるのかを気にしてます。
ただ、標高差だけでなく、気温はいろんな気象が関係しているので、天気予報は必ず確認したほうがいいですね。
ふもとっぱらに雪は降る?
雨予報だったのが気付いたら雪に変わった、なんてこともあります。
上の写真ですが、当日は雨予報でした。
予報通りに20時頃から雨が降ったんですよね。
また、上の写真は雨も雪の予報もなかったのに、サイトの所々に少し雪がありました。
キング牛舎の横にあるベンチも白かったです。
山の天気とまでは言いませんが、多少なり平地よりも天気の変化が大きいのかなと思います。
冬のふもとっぱらにスタッドレスタイヤは必要?
ふもとっぱらへ寒い季節に車で行くなら、スタッドレスタイヤは必要だと思ってます。
前段でお話ししたように、ふもとっぱらは朝霧高原にあるので、雪が降っていなくても道路の凍結の心配があるんですよね。
積雪時の雪解け水だけだなく、前日に雨が降って気温が下がった時の道路の凍結(ブラックアイスバーン)が心配です。
ふもとっぱらは、標高の高い場所にあるということを、しっかりと意識しておくのが大事かなと思います。
キャンプサイトの地面の状態は?ぬかるんでる?
一言で言うなら、上記のとおり濡れてます。
朝つゆが草にたくさん付いているのと、霜などで間違いなく濡れています。
もちろん寒い季節なので、雪が降れば地面まで濡れてるし、積もれば溶けた雪でぬかるんでることも。
何度もふととっぱらに行って思うのは、翌朝に靴がすごく濡れるんです。
想像以上に濡れます。
なので、僕は基本ティンバーランドを履いていきます。
周りのキャンパーさんを見てると長靴やスノーブーツを履いてたりと、それぞれ対策を取られてる方が多いです。
寒さ対策も考えると、スノーブーツが一番なのかなと思います。
でも、普段もキャンプにも使える靴のほうが、コスパ的にもいいかなと思ってます。
ふもとっぱらの冬キャンプ混雑状況
寒い冬だからと言って、極端に少ないと言うことはありません。
年末年始などは「すごい混雑してる」と、毎年各種SNSに投稿されているのを見るぐらい。
春や夏、秋と比べると「多少空いているかな」と言うぐらいです。
ただ、やっぱりと言うか「いつ来ても中央トイレ周辺は混んでるなぁ」と言う印象はあります。
有名なアニメ「ゆるキャン」で、冬のふもとっぱらのシーンがありますが、あんなにガラガラってことはないです。
今は寒い冬の平日でも、そこそこ混んでます。
冬の土日祝日などでも、ある程度の混雑を覚悟して行く必要があると思ってます。
冬キャンプ、おすすめの服装
とにかく寒いので、暖かさ重視で選ぶのが一番です!
それと、寒いので焚き火をする方も多くいると思います。
難燃性のコートなら爆ぜた薪や炭などで穴が開く心配もいりません。
何かと火を多く使うキャンプですので、安全と暖かさを確保するのにおすすめです。
意外とあると暖かいのが、イヤーマフ。
アウトドアブランドからも販売されています。
それほど高くない商品なので、試しに購入して使ってみるのもありだと思います。
そして、パンツ。
風を通しにくく、焚き火で爆ぜた薪が当たっても穴の開かない、そんなパンツがいいです。
アウトドアメーカーが販売している、キャンプ用の難燃性の高いものがいいなと思います。
ただ、値段が少し高いので、僕はユニクロで販売されている「暖パン」を使っています。
僕は「ユニクロで十分かな」と、思っている部分もありますが「『キャンプで焚き火の前で使う』を考えて作られたものの方がいいかな」とも思っています。
併せてお勧めしたいのがユニクロのヒートテック。
これは絶対です!
暖かさが違います!
足から寒くなって、全身が寒くなることもあります。
なので、パンツは風を通さないものがおすすめです。
最後に、靴。
先ほどもお話ししましたが、朝つゆなどで濡れるので、できればブーツがおすすめです。
僕はティンバーランドを履いていっていますが、朝つゆ、雨、雪、靴の濡れる環境にいても靴下が濡れたことは一度もありません。
ティンバーでなくても、濡れない、もしくは濡れにくい素材の靴がおすすめですね。
ふもとっぱらで使うおすすめのシュラフ(寝袋)
冬のキャンプで何よりも重要なのがシュラフです。
寒いと本当に寝れません。
実は僕 2度ほど寒くて眠れなかったことがあります。
1度目は、20代前半の頃にスノボで車中泊した時。
エンジンをかけずに寝ていたんですけど、寒くて全然寝れなかったです。
2度目は、11月下旬に群馬県でキャンプをした時。
薄い封筒型のシュラフを使用したんですが、群馬の気温をなめていました。
1度目も2度目も、寒くて寝れない。
眠くてウトウトしても、震えて起きるんです。
真冬のマイナス温度で眠ったら、命の危険もあります。
だから、いいもの使っていただきたいですね。
僕が使用しているシュラフは、マイナス10度の中でも、朝までぐっすり眠れるシュラフですが、モンベルの「シームレス バロウバッグ#0」。
保温、撥水、速乾性があり、国内の3,000m級の冬山でも使用できる優れた機能を持っているシュラフです。
僕がモンベルのシュラフを選んだ理由ですが「登山道具に強い国内メーカーなら間違い無いだろ」と思い購入しましたが、間違いありませんでした。
「シームレス バロウバッグ#0ほどの機能はいらないかな」と思われる方は、モンベルだけでなく、ナンガなど他のシュラフと比較しながら選ばれるといいと思います。
モンベル以外にも2つシュラフを持っているんですが、1つはスノーピークの封筒型。
もう1つはHAWK GEAR(ホークギア)。
この2つは5月〜10月末頃しか使っていません。
上記以外の季節だと、寒さを感じるんですよね。
もちろん、キャンプ場の標高などの環境にもよります。
ただ、ふもとっぱらの冬キャンプには、モンベルしか使っていません。
寒さに震えながら寝るのはイヤなので、モンベル一択です。
ふもとっぱら冬キャンプおすすめ防寒グッズ
冬のふもとっぱらは「とっても寒い」とお話ししてきました。
寒い季節に焚き火を眺めながら、好きな時間を過ごす。
すごくいい時間ですよね。
ただ、気を付けないといけないことがあります。
そう、ふもとっぱらでは風が強く吹く時があります。
そんな時は、焚き火が禁止になるので、焚き火以外に暖を取る方法が必要です。
寒さに堪える修行や我慢大会にならないよう、寒さ対策が必須になります。
ここからは、寒さ対策や寒い時に持っていた方がいいものをお話ししていきます。
ポータブル電源(ポタ電)
僕が持っているポタ電は「Jackery(ジャクリ)1000」。
ポタ電は、僕が購入した頃よりも容量が大きいものや、価格が抑えられてるものなど、今は種類も豊富にあります。
ふもとっぱらは電源サイトがないので、ホットカーペットなどを使っての冬キャンプができません。
ポタ電でホットカーペットは使えませんが、規定以内のものを使えば電気毛布を使うことができます。
いろんなキャンプシーン、冬以外の季節でも活躍できるので、ポタ電が1台あると凄く便利ですね。
あと、よく言われてますが、キャンプ以外の自然災害の時のためにも持っておくといいと思います。
電気毛布
ポタ電があればの話になってしまいますが、電気毛布で簡易的なコタツが作れます。
上の写真は、電気毛布をホットカーペットみたいに敷いてコ、タツを作っているんです。
電気毛布の上に、スノーピークのIGTテーブル、その上にスノーピークのシュラフを広げる、最後にキャプテンスタッグのテーブル、これで簡易コタツの完成です。
めちゃくちゃ暖かい!ってわけでなく、じんわり暖かいって感じですが、気温の低いふもとっぱらでは足を簡易コタツに入れた瞬間「あったかい!」ってなります。
冬のふもとっぱらキャンプでの、必需品となっています。
ブランケット
薄手ながらも、色々と使い道があって重宝するのがブランケット。
座ってる時に、足に掛けるだけで防寒効果があるんですよね。
他にも、たたんだブランケットに座るだけでも、地面からの冷たい空気を遮断してくれます。
ただし、燃えやすい素材のものは選ばずに、難燃素材のものを選ぶのがいいですね。
1枚持って行くだけで使い勝手がいいので、おすすめです。
湯たんぽ
寒い冬キャンプで便利なのが、湯たんぽ。
お腹や足の間に挟んで座ったりすると、すごく暖かいです。
寝る少し前にシュラフに入れておくと、暖かくなった状態の中に入ることができます。
それと、先ほどお話しした簡易コタツに入れておけば、より暖かい状態を維持できるのがありがたいです。
湯たんぽは、意外と収納や持ち運び面で嵩張ります。
アウトドアメーカーから販売されてるものが、収納面でも高機能なのでおすすめです。
桐灰のカイロ マグマ
普通のどこにでも売っているカイロではなく、桐灰のマグマカイロが絶対の必需品です。
ご存知かもですが、気温が低すぎて普通のカイロだと、あまり役に立ちません。
マグマカイロは、高温で長時間保つので、低い気温でも安心して使えます。
「貼るタイプ」「貼らないタイプ」「靴下タイプ」とあるので、使用シーンを考えて購入するのがいいですね。
ちなみにですが、僕のおすすめは「貼らないタイプ」です。
ポケットに入れたり、シュラフ(寝袋)に入れたり、色んな使い方ができるのが理由になります。
ストーブ
ストーブがあるとないとで、テント内の暖かさが違います。
冬のふもとっぱらでは、特にそう感じると思うはずです。
僕が使っているのはスノーピークの「タクード」。
厳密に言うと、ストーブではなくコンロ扱いになります。
どーして、小さめなタクードにしたか。
それは、冬キャンプは荷物が多くなりがちなので、車への積載を考えて小さめのものにしたかったからです。
小さいのでテント内に入ったら「暑い!コート脱ご!」とはなりませんが、それでもテント内と外では気温が違います。
それと僕の場合は、ほとんど外で焚き火をして過ごしているので、この大きさのタクードで十分です。
「大きくてもいいから、よりテント内を暖かくしたい」という方は、アウトドアで使用することを考えて作られたものを選ぶといいです。
今のテントは薪ストーブが使えないですが、この先テントを買い替える時に、薪ストーブ導入を考えながら選びたいなとは思ってます。
最後に、基本ストーブをテント内で使うことは推奨されていません。
全て、自己責任になります。
使用する際は、十分に注意してください。